2015/10/07

理想と現実

昨日買った、というか無料でついてきたタイムズの記事に、リバプールに関する記事が大きく載っていたので、そちらを翻訳していこうと思います。が、長いので、一部はカットしてあります。


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実現ほぼ不可能な理想と、待ち受けている現実

ビルシャンクリー以来の名将をまたリバプールに連れてきて、そしてまた世界中を制するようなクラブになる。というのは聞こえが良いかもしれないが、それを達成するのはとても難しいことのように思える。25年前のような栄光を再びとりもどすというのは、ただ素晴らしい監督をつれてくるだけで出来るような簡単なことではない。

リバプールの新しい監督には常にプレッシャーがかかる。マカリスターがいうように、本当にリバプールが終わるときというのは、成功するためのプレッシャーがなくなったときだ。負けてもそれが簡単にファンから受け入れられてしまうことだ、と。

クロップが監督になったとしても問題は、リバプールでは簡単にファンからの期待が逆に負担になってしまうことだ。今でもファンの間では”シャンクリズム”が浸透し、リバプールはトロフィーをとるために存在すると思われている。そんな中での失敗は許されるものではない。

理想と現実、夢と限界、過去と現在。2000年以降のリバプールの監督はこれらの矛盾の全てを背負いながらチームを指揮していかなければならなかった。たとえ、チームの年俸がリーグで5番目だろうと、スタジアムの収容人数がプレミアで5番目だろうと、リバプールは常に4位以内に入ることが求められている。

ただ、ホジソンがやったようにファンの期待を低くしようとするのもダメだ。彼は下部チームのノーサンプトンを恐れ多い相手と言ってみたり、ヨーロッパリーグで、そこそこなチーム相手の勝利を特別な夜と言っていたがどれもダメだった。また、他の4チームのほうが金銭的に有利だと言っても、弱気だと言って非難される。

これがリバプールの監督になるということだ。チェルシーやマンチェスターの2つのクラブに比べて規模で劣っていることは明らかだが、それでも少なくとも彼らと戦えることぐらいは要求される。そして、それができないならロジャーズやその他の監督と同じように、最後はクビになるのだ。

また、ギャリー・ネビルも言っているように、リバプールを離れることは選手にとって簡単な決断になりつつある。かつては、トロフィーを得るために、多くのトップ選手が移籍などはしなかった。

さらに厳しいことに、たとえタイトル争いに参加したとしても、監督の将来は分からないということだ。ベニテスとロジャーズがそうだったように、それを毎年のようにしなければ意味がない。ジェラードの滑りでタイトルを逃したことを考えれば、成功と失敗は紙一重だということは一目瞭然だろう。

FSGがリバプールの財政を健全な状態に戻したことは評価されるべきだろう。が、理想と現実の差を埋めるためには、新しい監督は多くの助けを必要とすることを理解しなくてはいけない。クロップはリバプールファンに好かれることは簡単なことだが、本当に難しいのはクラブの理想を達成することだろう。
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まあそのくらいは分かってますよと言いたいですね。今のリバプールは結構重傷ですし、どの監督も短い期間で立て直すのはなかなか簡単なことではないでしょう。それでも、数年経った頃には、上のチームとは対等に戦えるぐらいの戦力にはなっていてほしいです。今のままでは、ホームでのビッグゲームですら勝てる気がしないですからね。


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2 件のコメント:

Jaco さんのコメント...

こんにちは。
記事翻訳ありがとうございます。
クロップが来ても魔法の如く変わるわけでもないので、冷静に見ていかなきゃならないのでしょうね。

Steven115 さんのコメント...

Jacoさん
コメントありがとうございます。

最初の2年ぐらいはとりあえずは様子見でしょうか。サポーターやメディアもとりあえずは辛抱強く見守ってほしいですね。